FS117点を見たとき、思わず歓声を上げてしまいました。
次のカナダ大会も頑張ってほしいですね〜。
さて、本来なら鈴木選手のSP、FSの動画を張ってプロトコル書いて〜といきたいところなんですが、GPSも半分終わってちょっと気になることがあるので、今日はGOEについてです。
昨年度キムヨナ選手の単独ルッツに対する加点は大体1点でしたが、今年のエリック杯は1.8もついています。
キム選手はもともと幅や高さがあるジャンプを飛びますし、今年のルッツは去年に比べて入りが難しいとかいうことは、見たところ特にないようです。
ではなぜGOEがこんなにもアップしたのか。
去年とキム選手のジャンプは何が変わったのか。
それは、キム選手のジャンプが変わったわけではなく、GOEの基準自体がキム選手を評価する形に変わったからではないかと思います。
GOEの加点用件は以前のエントリーで書いたように、今年少し変わっています。
例えばジャンプですが、
下記から1〜2個→GOE+1、2〜3個→GOE+2、5〜6個→GOE+3
<<ジャンプ>>
1 ジャンプの踏み切りが、予期せぬ入り方、独創的・ジャンプの入りの難しさが有る。
2 明確なステップやムーブメントからのジャンプ
3 空中姿勢の変化姿勢。ディレイ(回転を遅らせた)ジャンプ
4 充分な高さと充分な飛距離。
5 着氷後の伸びやかな姿勢。創造的な出方や流れ。
6 コンビネーション・シークエンスなども含めジャンプからランディングまでの一連の流れがよい
--------------------------------------(↑従来の基準↑)
7 ジャンプを楽に(たやすく)跳んでいる。
8 音楽の構成との調和。
--------------------------------------(↑新しく追加された基準↑)
キム選手のジャンプは、審判に「楽に飛んでいる」「音楽と調和している」と評価され、昨年よりGOEが高くなったのでしょう。
さて、では他の選手にはこのGOE基準が適応されているのか、というと正直分かりません。
この3試合フリースケーティングで1.1点以上の加点がつくジャンプを飛べた選手が、キム選手を除き誰一人としていなかったからです。
1.0以上のGOEを受けているジャンプをフランス、ロシア、中国と抽出してみましたが、面白いくらい1.0までの加点しかありませんでした。
《GOE1点以上のジャンプ(FS)》
(全部1.0点)
-中国大会-
鈴木 2A+2A+SEQ
ロシェット 3F
ロシェット 3Lo
ロシェット 3T+2S+SEQ
ロシェット 3S
コストナー 2A+2T
-ロシア大会-
マコーケル 2A
安藤 3Lz
ワグナー 2A
ワグナー 3S
ワグナー 3Lo
レオノワ 2A
-フランス大会-
浅田 3A+2T
浅田 3F+2Lo
浅田 3T
中野 2A+2A+SEQ
コストナー 2A+2T
ゲデバニシヴィリ 2A
どの選手もきれいに着氷したジャンプに1.0点が付けられている、と言った感じです(ロシェット選手はちょっと怪しいですが)
これを見て、私はどうしても違和感を感じずにはいられません。
少し前に韓国のイ・ジフィ審判が「あまりにキム選手がすばらしいから、キム選手にだけ新しい採点法が使われるようになった」と解釈できるような発言をしていました。
今回GOEを整理することで、彼女の言う「新しい採点法」がGOEの基準であり、私が懸念するように他の選手にはあまり適応されていないのではないか、と思ってしまいました。
でも「音楽と調和しているか」「楽に飛んでいるか」なんて、他人が意義を申し出て、話し合って結論が出るような基準じゃありませんよね?
どんなにきれいに飛んでも1以上の加点がつかない多くの選手と、着氷するだけで高得点が出るキム選手。
確かにキム選手は幅があり見栄えのするジャンプを飛びますが、その点ばかりを評価する基準が、競技として正しいとはとても思えない。
ただでさえそう思っていたのに、今度は「音楽の調和」「楽に〜」など主観でどうにでもなることを持ち出すなんて。
こんな採点の仕方、点数に差が出て当たり前だと思います。
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